mixiの紫微斗数コミュで「命主・身主の作用についてご存知の方…」という書き込みを見て思い出したのですが、こないだ台湾で「対イ尓有影響的 身宮・命主・身主」(法雲居士・著)というそのものズバリな本を買ってきたのでした(*゜ω゜)ノ
MBA修行にかまけて占いの勉強をサボり気味でしたが、いい機会なのでこの本の簡単な内容紹介と、紫微斗数コミュに書かれていた身宮・命主・身主に関する内容をまとめてみようと思います。
まず椎羅先生の書き込みから。
> 命主は命宮を補佐するもの。
> 命宮は先天運を表し、また人生の前半生を表現するとされていますので、
> それを補完するように見れば良い。
> 身主は身宮を補佐するもの。
> 身宮は後天運を表し、また人生の後半生を表現するとされていますので、
> それを補完するように見れば良い。
次に北斗柄先生の書き込み。
> そういえば、鮑先生が命主、身主はソウルメイトを表しているんだよ、とチラっと教えてくれたことがあります。
その次に鮑黎明先生の名作「飛星紫微斗数闡秘」(東洋書院・P497)にある命主・身主の作用についての紹介がありました。これは巻末の鑑定実例(丁年生まれの男命)の中に入っているもので、
> 身主の巨門が化忌を持つので、一生を通じて苦労をが多く、人との口論を招き、面相も…(以下略)
という解説になっています。これだと命宮に入っている場合と見方に大差ないですね。
四化星を持っているときにのみ、もしくは凶格の時にのみ発現するというフラグがあるのかもしれません。
さて、お待ちかねの「対イ尓有影響的 身宮・命主・身主」(法雲居士・著)の鑑定法ですが、まず身宮については
・身宮は前世の福利(原文は福祉)の累積を表す…
・身宮は内心の渇望や価値観を表す…
・身宮は財の築き方を表す…
というふうに、鑑定ポイントがゾロゾロと書かれています。基本的に命宮は今世、表面、自身というのに対して、身宮は前世、内面、他者といったように、内外自他の区別を付けているようです。
また、身宮が何宮になるかで鑑定する法があると書かれています。細かく紹介しようかと思いましたが、これは村野大衡先生の本「紫微斗数命理学 新理論の活用」にも同じような記述があったかと思うので、割愛します。
そしてお待ちかね、誰もが解らない命主・身主ですが、実はこの本でも記述が少ないのです。全体で250ページほどある本なのですが、命主・身主についての記述は20ページ程度。そのほかは全て身宮に関する鑑定法に費やされています。
この本では
> 「みんな命主・身主の使い方や作用はよく知らないわよね~。まず命主というのは、命主盤という新しい盤を作って見るの(訳注・要するに命宮の位置から命主を出す表)。」
(以上、超意訳。ちなみに法雲居士は女性です)
という紹介のあとに、命主の座す宮ごとにどういう作用があるのかという解説が続けられています。その後、実際の使い方として「命主を使うと、その人の命格や特性が一目瞭然になって便利よ!」(これまた超意訳)といった紹介で、命主の項は締められています。
続いて身主に関して。こちらは
>「紫微斗数において、身主はその人の先天的な生命資源を内包しているものを代表しているのよ」
(原文は「先天生命資源的内涵」)
という解釈になっています。
その後、身主になる星をそれぞれ「生・老・病・死・人・精神・文化的気質」いずれを表すかを説明し、それぞれに解釈をつけてこの本は終わりです。
ちなみに私の身主は天機ですが、天機星には「天機星は人の精神を代表し、体には霊性を有しています。聡明で学習を通じて知恵に到達することができます」といった、仏典のような解説がつけられています。
というわけで、今までの話を無理矢理まとめると、
・命宮は今世、表面、自身(自身というよりは、自動?)を表す
・身宮は前世、内面、他者(他者というよりは、受動?)を表す
・命主は命宮を補助的に見るために使う。意味も使い方も似てるし。
・身主は身宮を補助的に見るために使う。意味も使い方も似てるし。
となっちゃいますね。あれれれ、椎羅先生の書き込みと行き着くところは同じとなりました。
個人的にはあんまり気にしないで、しっかり本命盤や命宮を読み込んだ方が益が多いように思います。ただ性格鑑定や霊的な鑑定、また今後の行運を推理するときに参考になるかもしれませんので、そういう使い方はアリかもしれません。
というわけで、また機会があればこの本も読み込んでみようと思います。誤訳などあれば随時訂正いたしますが、斜め読みしただけの本を適当に訳してご紹介する無責任な記事ですので、真偽の程はみなさま、是非実物をお買い求めになって確かめてください(笑)
2010年02月24日
書いた人 田中 :
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