仕事で使ったややこしい衣裳や布地をクリーニングすることになったのですが、細かなパーツが多いため、近所のクリーニング屋では受け付けて貰えないか、高い料金を取られそうで少々心配。ということで、阿佐ヶ谷にある安くて便利なお店に行こうと考えました。
定休日は水曜だと聞いていたのですが、念のためお店に行く前に電話で確認。しかし、営業日のはずなのに留守番電話になっています。
そこで「本日は営業しているか否か」を略筮で占じたところ、澤風大過の九二。略筮ですので、まずは辞を引いてみます。
九二。枯楊生(禾弟)、老夫得其女妻。无不利。
(枯れた楊の芽を生ず。老夫が其の女妻を得る。宜しからざるところなし)
象曰、老夫女妻、過以相與也。
まったくもって洗濯屋らしい辞ではなく、意味不明です。非学な私が無理に推理しても、コジツケの域を出ない可能性があります。そこで辞ではなく象に注目しました。
「水」を見る場合、坎を死水とし、澤を動水と見ることがあります。大過の外卦・澤は動水です。外卦で水が動いているのですから、これは洗濯機が回っている象と判断できます。つまり営業しているのは間違いないと考えました。
内卦は巽が艮に変じています。外卦を洗濯機と見たところから、内卦艮は店の入り口と見ました。しかし艮に至るには、九二の一陽が邪魔です。九二の一陽は閂を表す事があります。また他の客が居る象とも考えられます。ここから「店に行くと他に客が居て待たされる」か「まだ準備中で開店していないが、じき開く」と判断しました。開店時間は占時より2時間も前ですので、おそらく前者でしょう。
当たっているかどうか…とドキドキしながら阿佐ヶ谷駅を降り、問題の洗濯屋に行くと、案の定前客と店主が話し込んでいました。数分して前客も立ち去り、無事洗濯物を出すことが出来たのですが、ここの店主が大変な話し好きで、私も数分間捕まってしまったというのがオチでした。うまい人ならここまで予測できたかもしれないですね。
2003年08月18日
書いた人 田中 :
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